コンサルティングやセールスライティング、起業サポートのお仕事をされている方なら
必ず知っておいて欲しい「商標」についての記事です。
フリーランス人口は増加の一方ですが、この商標についての知識がない方が多いように感じます。
企業や個人が商標登録しているロゴやフレーズなどを勝手に使用する罰則を受ける可能性もあり、ご自身の身を守るためにも、知識として頭に入れていた方が良いでしょう。
そこで今回は「商標」とは一体何か、商標権侵害しないために気をつけることについて解説します。
商標とは?
まず、商標とは何なのでしょうか?
商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマーク(識別標識)です。
特許庁HPより(https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/seidogaiyo/chizai08.html)
私たちが普段の生活でよく目にする商品名や企業のロゴマークなどは商標登録されているものがたくさんあります。
商標は「もの言わぬセールスマン」と言われることがあるぐらい、見るだけで商品のブランドイメージを思い浮かべたり、商品購入の判断基準にしたりと多くの影響を与えるものです。
商標は登録した人が独占して使用する権利を得られて、同時に第三者が勝手に使用するのを禁止する権利も発生します。
商標権侵害とは?
商標は登録した人の商標権が及ぶ分野について勝手に使用すると商標権侵害となります。
商標権侵害とは、他人が登録した商標やそれと類似する商標を、法律上、他人の商標権が及ぶ分野について使用する行為をいいます。
弁護士法人 咲くやこの花法律事務所企業法務の法律相談サービスHPより(https://kigyobengo.com/media/useful/2236.html)
商標権侵害の警告を受けたにもかかわらず放置した場合には損害賠償訴訟に発展するケースもあります。
セールスライティング、やコンサルティング、起業サポートのお仕事をされている方は自分が使っているフレーズが商標登録されたものではないか、をしっかり確認しましょうね。
万が一、商標権侵害をしているとクライアント様にも多大な迷惑をかけてしまうことになります。
せっかく積み上げた実績も、たった1回の大きなミスで信頼を失ってしまいますので。
商標権侵害しないための対策
では商標権を侵害しないためにはどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
商標検索する
自分で考えたネーミングやフレーズであっても、それが商標登録されていないかを一度調査してみましょう。
商標登録されているかどうかはGoogle検索ではわかりません。
ですので専用のサイトで検索してみましょう。
無料で利用できるサイトがありますので2つご紹介します。
Cotobox(コトボックス)
Cotobox(コトボックス)はトップページの検索ボックスに調べたいネーミングやフレーズを入力し、次の画面で区分を選択すると商標登録されているかどうかがわかります。
オンラインで商標登録の出願もできるので、ご自身で商標登録を検討されている方はチェックしてみてくださいね。
特許情報プラットフォーム J-PlatPat
特許情報プラットフォーム J-PlatPatは、経済産業省所管の「独立行政法人 工業所有権情報・研修館」が管理しているデータベースです。
こちらは区分選択がなく、フレーズやネーミングを検索するだけで結果が出るので使いやすいです。
これら2つはどちらも無料で利用できますので簡易の調査であればすぐに結果が確認できて便利です。
出願中や類似の商標にも注意する
商標検索をすると「出願中」と表示されるケースがあります。
これは現在審査中ということですので、この場合もそのフレーズやネーミングの使用は控えた方が良いです。
また全く同じではないけれど似ている表現は商標権侵害にあたるのか、という場合ですが、
商標法では類似の商標であっても商標権侵害になると定められています。
ただし、この「類似」の定義を個人が判断するのは困難です。
どうしても使用したいけど、商標権侵害になるかどうか調べたい場合は専門の弁護士の方に相談しましょう。
まとめ
今回は商標と商標権侵害について、商標権侵害しないために気をつけることを解説しました。
個人でお仕事をされている方は特に注意をして、自分の身は自分で守る意識を持たないといけません。
フリーランスは自由というイメージが先行していますが、このような最低限の法的な知識は頭に入れておきましょう。
自由であるというのはその反面、責任も重大なんです。
ご自身で商品やサービスを販売していて、わからないことや困ったことがあればいつでも質問してくださいね。
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