商品やサービスの認知拡大、販売促進において年々、重要度が高まっているWebマーケティング。
とりわけInstagramやTwitter、YouTube、TikTok、アメブロ、ブログといったWebツールで積極的に取り入れる企業が増えているのが「インフルエンサーマーケティング」です。
企業が直接、商品を宣伝するよりも、売り上げが何倍も多くなるケースがみられています。
2020年4~9月に株式会社サイバー・バズによって調査されたインフルエンサーマーケティング市場規模の推計は以下のとおり右肩上がりとなっています。
では、今後も需要を見込むことができる「インフルエンサーマーケティング」の魅力について深堀してみましょう。
インフルエンサーマーケティングとは
「インフルエンサー」を直訳すれば「影響力をもつ人物」といえますね。
ここでは、テレビで活躍する芸能人やモデル、スポーツ選手はもちろんですが、Instagramや、YouTubeといったWebツールで多くのファンを集める、身近な存在としての一般人のことを指しています。
親近感があるけど、一歩先ゆく憧れの存在であるインフルエンサーを起用して商品PR・ブランディングなどを行ってもらうマーケティング手法を『インフルエンサーマーケティング』といいます。
商品に関連性の高いジャンルにおいて、情報発信を行っているインフルエンサーにPRの依頼をします。(PR会社を通しての依頼も増えています)
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングのメリットは以下のとおりです。
・拡散力がある
・広告臭さが少ない
・ファンに向けたPRであるため費用対効果が高い
・SNSでのPRなので分析のためのデータがとれる
常日頃から交流がある、インフルエンサーとフォロワーという関係性がポイントです。
いきなり、なんの接点もなかった企業から商品を宣伝される場合に比べて、憧れの存在が商品を使ってみて良かった点、気を付けたい点を知ることのほうが、商品をつかいたくなりますよね?
インフルエンサーマーケティングの予算・費用
フォロワー数に応じて、支払いを行うのが一般的です。
「フォロワー数×単価=費用」となります。
たとえば、フォロワーが10万人の場合、単価を3円と設定すれば…
10万×3円=30万円
といった計算になりますね。
Business Insider Japanが複数企業に行った調査によれば、単価の相場としては2~4円という結果がでています。
フォロワー数が多くなるにつれて拡散される数も増えるため、当然ながら単価も高くなります。
インフルエンサーマーケティングにおける不安と失敗
だれにPRを依頼するのか、何に気をつけるべきなのか、何もわからず、やみくもにインフルエンサーを起用してしまうと失敗するのでは?と不安になりますよね。
フォロワーを買っている場合もあるので、単にフォロワー数だけを見るのではなく、慎重な選定が必要です。
・コメントなど交流の多さ
・権威性
・商品との親和性
以上のような要素が、どのインフルエンサーに依頼をかけるかの決め手となります。
企業がインフルエンサーと交渉する手段は主に3つあります。
・直接交渉
・プラットフォームの利用
・総合代理店の活用
自社でSNSやWebマーケティングに詳しい担当者がいるなら、インフルエンサーへの直接交渉を考えてもよいでしょう。
もちろん、企画~交渉、報告に至るまで、すべて自社で調整することとなるので、その分多くの時間も必要になります。
直接交渉 | プラットフォーム | 総合代理店 | |
---|---|---|---|
ノウハウあり | ◎ | ◎ | ✖ |
予算あり | ✖ | ✖ | 〇 |
時間あり | 〇 | 〇 | ✖ |
プラットフォームを利用して、インフルエンサーの選定を行うこともできます。
中間業者がいない分のコストは削減できますが、選定以降の各段階でインフルエンサーとの交渉を引き受けなければいけないので、自社にノウハウのある担当者がいる場合におススメの方法となります。
企業がプラットフォームで公募した案件について、インフルエンサーの自発的な参加を募るという形式もあります。
3つ目の総合代理店については「知識も時間もないけど、費用がかかってもインフルエンサーマーケティングに力を入れたい」と考える企業にとって、ありがたいサービスを提供してくれています。
詳しく見てみましょう。
インフルエンサーマーケティング会社の事例
インフルエンサーマーケティング会社として「Find Model」を例にみてみましょう。
サービス内容として以下のようなものがあります。
・インフルエンサーのキャスティング
・マネジメント
・PRディレクション
・下書きチェック、ステマ防止
・効果分析、レポート報告
8,000件以上の実績があるため、過去の成果データも多く蓄積されています。
商品にベストなインフルエンサーを選定・実施・報告まで総合的にサポートしてくれるのが魅力ですね。
とくに効果の測定については、投稿に対するフォロワーのリアクションを数値化していくので、次回以降のPRにむけた改善策を練ることができます。
SNS運用やWebマーケティングの知識に自信がない企業は、インフルエンサーマーケティング全般について、まるごと外注するという選択肢も考えられますよ。
インフルエンサーマーケティングの事例
一人暮らしの毎日の食事にフォーカスしたYouTubeチャンネル「1人前食堂」。
料理・食材愛好家Maiさんが、心ときめくレシピを発信しています。
たとえば、味の素株式会社とタイアップしたPR動画があります。
動画の概要欄には、しっかりとPR動画であることが記載されています。
(インフルエンサーが自費で購入して愛用しているように見せかける「サクラ行為」となってしまうため、プロモーション表示は必須です)
普段通りの手際のよい料理風景の中に、手軽にうまみを足すことができる「味の素」が何度も登場していますが、広告っぽさはありません。
どんなシーンでもパッと使える、という印象をもて、具体的な活用方法まで動画でわかりやすく伝わります。
2021年7月現在で、チャンネル登録者数 68.9万人というインフルエンサーによるPR投稿によって、「味の素」への興味関心が高まるだけでなく、ブランドイメージもアップさせることができていると感じました。
インフルエンサーマーケティングを活用して認知拡大・販売促進を目指そう
インフルエンサーマーケティングの魅力は、なんといっても費用対効果の高さです。
ファンに向けた商品のPRとなるので、より好印象な受け止め方をしてもらえる可能性が高いと考えられます。
マーケティング全体の施策を考えた上で、より効果の高いタイミングでインフルエンサーマーケティングを活用できると売り上げアップにつながります。
とくに、アカウント開設したばかりの頃なら、ひとの力を借りるのもおすすめですよ。
商品の認知拡大、販売促進のための選択肢のひとつとして、考えてみてはいかがでしょうか?
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